行政書士になろう


第二章 学習方法

1 学習スタイル

学習スタイルは3つしかありません。
つまり、@通学、A通信、B独学です
この中で最も合格への近道となるのが@通学です。
言うまでもありませんね。
教育機関には次のような学校があります。

・TAC/Wセミ
・LEC
・大原
・伊藤塾
・大栄
・東京法経
・辰巳
・クレアール

他にもないわけではありませんが、これらの著名校に勝るとは思えません。
てゆうか、この8校の中でも明確なレベル差があります。
つまり、TAC、LEC、大原の3校と、その他の学校です。
スタッフの優劣ではなくその物量(学生数)が雲泥の差なんですね。
ですから必然的にこれら3校から多数の合格者を輩出することになります。
みなさんにはまず、この3校を選択肢とすることをオススメします。
別に他の3校がダメなわけではないですけどね。
地方にはなかなかないですから。

なお、授業料は学校規模に比例します。
有名どころは高いです。
20万円前後が相場でしょうか。

さて、次に合格に近いのがAの通信です。
これには先の6校の他にこんな教育機関があります。

・ユーキャン
・フォーサイト

この2校は通学講座を行っていません。
必然的に通信講座に特化したシステムとなっています。
でも、だからと言って先の6校に勝るわけではない。
ちょっと学費が安い程度でそんなにメリットはないです。
ですから通信で学ぶにしても基本は先の6校から選らんで下さい。
資格試験は長いものに巻かれたほうがいいです。

最後に独学について、です。
これはもう、十人十色としか言いようがない。
どれが正しく、それが間違いかなんて言えるはずがない。
なのでここでは一般論としての、王道とも言える方法論について述べてみたいと思います。


2 独学について

まず最初にやるべきことは、本屋さんへ行くことです。
一定規模の本屋さんなら必ず資格コーナーがありますよね。
そこで行政書士の教材をその手に取ってみて下さい。
そのとき「これなら分かりやすそうだ」と感じた教材がどの学校により編集されているかを確認して下さい。
あとはその学校の教材を買い揃え、来る日も来る日もひたすらやり込むだけ。
試験当日までやりまくっちゃって下さい。
以上。

え?それだけ?
そう思われた方も多いでしょう。
しかし、これが独学の王道です。
確かに同じ学校が編集した教材でも、いいものもあれば悪いものもあります。
ですが、ヘタに異なる学校の教材を揃えると混乱することが多いんです。
レイアウトやフォント、色使い等、統一されていたほうが勉強しやすいんですね。
テキストと問題集がリンクしているケースも多いですし。
以下は代表的なシリーズです。

・合格革命/一発合格(TAC/Wセミ)
・出る順行政書士(LEC)
・うかる行政書士(伊藤塾)
・U-CANの行政書士(U-CAN)
・うかるぞ行政書士/まる覚え行政書士(週刊住宅新聞社)

これらの中から相性のよさそうなシリーズを探して下さい。
なお、必ずしも全ての教材を揃える必要はありません。
絶対に必要なのは以下の3種です。

・基本テキスト
・過去問題集
・記述対策本

記述対策は直前でも構いません。
時間に余裕がなければやらなくてもいいです。
基礎さえしっかりしていれば対応できるものですから。

六法は要りませんよ。
重要な条文は基本テキストに書いてあります。
詳しく知りたいときはネットで検索しましょう。
http://www.ron.gr.jp/law/

判例集も要りません。
重要な判例は基本テキストに書いてあります。
また、裁判所は最高裁判決の全てを公開しています。
http://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/search1

とにかく、繰り返し基本テキストを読むこと。
そして、過去問の精度を95%以上に高めましょう。
そうだなー、梅雨が終わるまではそんな感じでいいです。
他の教材に手を出すのはそのあとでいい。
夏ごろになると各校がわしゃわしゃと教材を出版し始めます。

なお、独学者でも各校が開催する補講を受けることができます。
何とかセミナーってやつですね。
また、直前期には模擬試験も行われます。
これらを利用するのもいいでしょう。
試験当日、突然会場に行ってもビビるだけ。
雰囲気ってものに慣れておきましょう。


3 私(JK)はどうしたか

実は私、いちど落ちてます。
2014年、250時間の学習で挑み、惜敗しているんです。
海事代理士試験と並行させたことも敗因のひとつではあります。
が、2014年は行政書士試験史上初めての補正措置がとられた年でもあり、
付け焼刃が通用する絶好のチャンスでもあったわけです。
難問奇問が多いということは、学習量と合格可能性とが比例しないということ。
で、164点。
補正後の合格点が166点ですから僅か2点、多岐選択式の1問差で涙を飲んだのです。
せっかくのチャンスをフイにしたわけです。
250時間で受験するという、超のつくド厚かましさゆえに。

しかしそうした経緯もあり、つまり、基礎がそれなりの状況から始めたので、
実は今回も結構ナメくさって受験の準備をしたわけです。
なにしろ勉強を始めたのが10月で、使った教材は1冊ですから。
ひどいでしょ?
行政書士試験をナメまくってる。
でも、合格。
マークシート中心の試験にはこれがあるんです。
マグレ当たりがある。
総学習時間は2014年の250時間と2015年の100時間。
計350時間。
マグレ以外の何ものでもない。

では、そのマグレはどう起きたか。
私JKが使用した奇跡の教材をここに公開します。

【2014年】
・今年こそ行政書士! 2008年版 @〜C(絶版/古本)
・2012年版 出る順 合格基本書(LEC/古本)
・肢別過去問集 2014年度(Wセミ/新品)

【2015年】
・民法・行政法だけでうかる行政書士(EXAMPRESS/古本)

どうでしょう。
信じられますか?
しかし実際に、これだけの教材で合格したのです。
お金なんてかける必要はない。
ちょっとした運があれば何とかなってしまう。
それがマークシート中心の試験です。

なお、過去問集だけは最新のものを購入して下さい。
法改正にも対応しているので非常にありがたいです。
他は古本で十分です。
法改正の確認は過去問集でもネットでも十分可能です。
但し10年以内のものでね。

次頁では出願の流れついて説明します。


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