15年01月13日 その2
地方で増えつつあるフリー乗降制度 とてもいいこと
前の3人、家族なんだけど、バスに乗り慣れてないようで右往左往 ほら、バスの乗り方って地方や会社によって違うじゃない 前乗りと中乗り、前降りと中降り、前払いと後払い、整理券の有無、両替機の有無 で、声をかけてあげたの バスが遅れても困るし、ケンカが始まっても嫌だしね 以下、一字一句完全再現でお届けしよう 「どこまでですか?」 「・・・由布島」 「じゃあ400円ですね。前払いです」 「・・・へー」 「整理券はないので運転士さんに行き先を告げてお金を料金箱に入れて下さい」 「・・・ふーん」
別にね、感謝されたくて声をかけたわけじゃないよ でもね、最低限のマナーというかモラルというか、そういうのは守るべきだと思うんだ いくら余計なお世話でも、ましてや子供の前なんだし
50歳くらいの祖母、30歳くらいの母、10歳くらいの子 このダメダメ家族、このあともう一発非常識を見せてくれるよ 乞うご期待
由布島 水牛車で有名だぬ
今日はその水牛車に乗っちゃうよ
まずはここでチケを買う 「旅人の駅 由布島」というスカした店名 売店も併設
往復運賃と飲料1杯で1400円 クソたけえ
これが金を払った証拠だって 後で返せってゆあれた
西表島の観光客入込数は39万人(2007年) ほぼ全ての観光ツアーにこの由布島観光が組み込まれてるが、ここでは約半数がこの地を訪れると仮定しよう 売上げは1400円×20万人=2億8000万円 中には飲食のできるショップが複数あって、そちらの売上げもバカにならない 沖縄県における1人あたり土産品購入平均額は11000円 その購入店舗数を少々多めの5軒と仮定しても、11000円÷5軒=2200円 飲食代と合わせ、1人あたり3000円前後を消費する計算になる 3000円×20万人=6億円 これを前述の数字と加算すると、8億8000万円 スタッフの数は20名前後かなあ 相当オイシイ商売だよね なお、由布島ではアルバイトを募集していまーす http://jobtalk.jp/jobs/hellowork_5860272.html
2010年現在、水牛は44頭、水牛車は23台
運行本数は由布島着が17本で由布島発が15本 客の数に合わせて運行するので、オフシーズンは休憩中の水牛のほうが多いくらい
ちなみにこの海は通常大人の膝に満たないぐらいの深さしかない 満潮時でも1m 実際、歩いて渡る客もいて、その場合は600円の入園料がかかる 島全体が植物園という設定なので
島までの距離は400mで徒歩5分ほど 水牛車で行くと15分もかかる
原辰則の8番だ
おっちゃんが写真撮っていいよ〜って声かけてくれた めっちゃおとなしい でも怒らせたら人の生死にかかわるので触るのはNG
乗るよっ
さっきのダメダメ家族もいっしょ
9時15分、出航
まずはガイドのおっちゃんがこのへんのことをざっくり説明 次に三線で1曲という構成 「19の春」「芭蕉布」「安里屋ユンタ」「花」「涙そうそう」等々
で、ここでダメダメ家族のバカ炸裂 いくつかのトンデモトークをご紹介しよう 「おじさん動画撮るからもう1回歌って」 「あれやって、BOOMの」 「こんなとこに住んでて寂しくない?」 「つーか雨降ったら島沈没じゃね?」 「札幌って凄いよ、おじさん来たらマジビビるよ」 テンション上っちゃったのは仕方ないけど、口の利き方ってもんがあるんじゃないかね この日の最高気温は23.2℃ 最低気温は18.3℃ 革ジャンだのコートだのその風体がいかに田舎くさいか分からないのかい 雪国から来ましたって言ってるようなもんだろ まあ大都市ってのはどの国でも寒い地域にあるものだけどさ わしの心のふるさと・北海道を貶めるような言動だけは謹んで頂きたい
まあ二度と会うことのない家族だからどうでもいいけど あの子もどうせまともに育たないだろうし
9時25分、到着 おい、10分しか経ってないぞ そうお思いの貴兄にご説明させて頂きます 由布島には水牛の休憩所があるんだって 水牛はそこでごはん食べたり水浴びできることを知ってるから由布島行きは早足になるんだって 賢いよねえ
水牛車案内所 スタッフはここを司令塔として運行の管理をしている 主に無線
案内所先の右手に待機中の水牛車
その奥には水牛の池が
いっぱいいるー
案内所先の左手に水牛車待合所 中は見なかった
ここから先は植物園のエリア
何があるってわけじゃないんだけど なんか好きだな、ここ
画像に捉えることはできなかったけど ファンタジーに遭遇してね 数十匹の琉球浅葱斑(リュウキュウアサギマダラ)が突然現れて 30秒くらいだったかな、おれの身体に纏わりついたの 「遊ぼうよ、ねえ遊ぼうよ」 まるでそんなふうに誘ってるようだった 何匹かはおれの身体で羽を休めて そんなファンタジーが2回あったんだ
ほとんどの訪問者が「何もない」「行く必要ない」と口を揃える植物園だけど おれは行ってよかった ほんの一瞬だけど、なんとも幸せな気分になれたからね
あれか
この土産屋でジュースが配給されるシステム
画像に映ってるのは全体の1/3程度 かなりの規模だった
ほぼ氷 でもうまかったなー
園内にはこんなスポットがある
この小さな島に小学校を作るほうがどうかしてると思います
この馬、可哀想だった 脾腹が薄いのは劣悪な食環境のせい ひどく怯えていたし、大事にされてないんだと思う
沖縄らしくない色の海 西表島は山が多いから海が美しくないのは仕方ないのだけど
井戸は離島の生命線
で、まあ、30分くらいかなあ
島内をグルっと回って
水牛車案内所に帰還 こっちからは水牛車のりばということになるのか
わらわら涌いてきたー やっぱ人気なんだなあ
ジョンソンの、いや、河埜の5番だ
さすがにこの時間に帰るのはおれくらいで 貸切状態ってやつ
この老女、実はレギュラーメンバーではなくて 短期のお手伝いさん 人手が足りなくて借り出されたんだって もうとっくに引退したのにと笑っていた 生まれも育ちも西表島 実はその他のスタッフは全員が石垣島か沖縄本島出身の人々だそうで それが淋しいと呟いてた お孫さんが東京で歯医者さんをしているそうで 東京のどこですか?って聞いたら、東京の群馬の桐生ってところって
ホントかウソか分からないけど いろいろなところで繋がってるなって そんな気がした
由布島(ゆぶじま) 面積:0.15ku 海岸線長:2.00km 最高標高1.9m 定住者:なし 主な産業:観光業 特産品:なし
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