測量士補になろう


第二章 学習方法

1 下準備

さあ、下準備です。
まずは数学のおさらい。
お金を使う必要はありません。
ネットで十分です。
このへんでどうでしょう。
もちろん無断リンクです。

・東大生が教えるビジュアル数学高校数学の基本問題

数一の三角関数だけでいいです。
実際に必要となるのは余弦定理くらいですかね。
あとはピラゴラスの定理とか。
なーに、そんなに難しくないですよ。
簿記と同様、数学力は問われません。
若干の知識が必要なだけです。

次は測量の全体像について。
ほとんどの人が測量がどんなものか知らないですよね。
どんなことを学ぶのか、気になります。
そんなときはこれらの書籍を読んでみてはいかがでしょう。
Amazonに飛びますが、アフィリではないです。

・マンガでわかる測量絵とき測量

お金がない人にはこんなものもあります。
日本測量協会が無料配布しているマンガ。

・お兄さんは測量士

これらは試験には一切役立たないですけど。
とりあえず取っ掛かりということで。


2 準備

さあ、ここからいよいよ本番です。
メイン教材を何にするか。
重大な問題ですね。
高いですからね、ドカタ系の資格本って。

メイン教材は以下のいずれかを選択して下さい。
どちらを選ぶかは貴方次第。
あ、テキストは要らないです。
過去問集で事足ります。

・測量士補過去問セレクト測量士補問題解説集

さあ、どうでしょう。
え?
どっちを選んでいいか分からねえよって?
それもそうだな。
では、究極の選択を。

問題の解法のみを習得し、必要最小限の知識で合格したい人は過去問セレクト、通称「問セレ」を、
測量を十分に理解し、万全の準備を整えて試験当日を迎えたい人は問題解説集、通称「市ヶ谷」を。

さあ、貴方はどちらのタイプですか?

問スレってシンプルなんですよ。
左の頁が問題で、右の頁が答え。
解説も最小限で、ユー、分からなくてもいいから覚えちゃいなよ!ってスタンス。
ジャニさんですね。
高得点なんか要らない、合格点さえ取ればいいという考え方なんですね。
で、実際、このやり方がこの試験にはいちばん向いてたりする。
6割合ってれば合格なんですから、そこを目指せばいい。

一方の市ヶ谷はとても親切。
各科目の冒頭にワンポイントレッスンがあり、基礎事項が列記されてる。
理解を促すために絵をふんだんに使い、測量器材を扱ったことのない人に丁寧な解説が施されてる。
この一冊でテキスト+問題集として十分機能するほどなんです。
が、それだけに、学習が大変。
ハッキリ言ってオーバースペック。
ここまでやらなくてもいいかな?とも思います。

つまり、18点を目指すなら問セレ、28点を目指すなら市ヶ谷ということになります。

尚、市ヶ谷を選ばない場合は、必ずしも問セレである必要はありません。
同業他社が数多の過去問集を出版していますが、どれも似たようなもの。
話がややこしくなるのを防ぐために、問セレという名称を象徴として使ったわけです。
市ヶ谷か、それ以外か。
そういうことです。

あ、但し、過去問集は必ず最新のものにして下さいね。
古いものを使うととんでもないことになります。

実は私、Amazonで買った古本で勉強しました。
2009年の問セレ。
送料込で405円でした。
で、試験の目前で気付きました。
これじゃ足りないと。

なんとなんと、近年の測量はGNSSやデジカメが主流なんですよおおおお!
2009年の問セレでは、GNSSやデジカメをほとんど扱ってないんですよおおおお!
ターザン山本ですね。
当時はまだGPS(≒GNSS)やデジカメの精度が低く、測量のド真ん中ではなかったんです。
で、慌てて書店に駆け込み、市ヶ谷を購入したわけです。
試験の5日前に。
ビックリしましたよ〜。
ネットで去年の過去問見たとき。
比率でいえば3割くらいが入れ替わってました。

そんなわけですから、キッチリやりたい人は市ヶ谷を。
そうでもない人は問セレその他を。
最新版でネ!ってこと。


3 サブ

サブといっても薔薇じゃありません。
サブ教材ですアッー
これはもう、俄かには信じほど、素晴らしいサブ教材がネットに転がってます。
測量士補受験生なら知らない者はいない、「測○士と測○士補の資格試験対策WEB」というサイト。

いろいろ面倒くさそうなので直リンはしません。
が、このサイトは秀逸です。
特に「WEB○×テスト」は文章問題の精度アップに最適。
ここで9割取れたら本番は余裕です。
あとは計算問題だけ。

また、過去20年分の過去問が入手できます。
詳細な解説もある。
賢い人ならこのサイトだけで合格できるかも知れない。

但し「測量士補重要事項集」は見なくていいです。
いや、見てはいけない。
明らかにやり過ぎ。
あれは測量士補の勉強ではないです。


4 学習

さあ、教材の準備が終わりました。
ガンガン勉強しちゃって下さい。
過去問は問セレであれ市ヶ谷であれ3-4時間で1周できると思います。
最初は無理ですけどね。
3周目、4周目になれば、そんくらいのスピードで回すことができます。
で、9割以上の正解率に高めればおk。
合格は確実と言えるでしょう。

学習開始当初は「公式が覚えられない」という問題にぶつかることになります。
でも、無理して覚えなくていい。
過去問集を高速回転していくうちに、手癖として覚えてしまいます。
数式に当てはめるのではなく、ごく自然に「こう解くものだ」と理解しています。
理解は反復の後に付いてくるものです(今凄くいいこと言った

どうしても分からないときは、定規を使ってみるとか、余弦定理で解いてみるとか、
テキトーなことをやっていれば何とか答えを出すことができます。
極論すれば、計算問題なんて0点でもいいんです。
文章問題は常識レベルで解けますしね。

ま、ホントは計算問題のほうが簡単なんですけど(意味深
そのへんは追々。

次頁では出願の流れついて説明します。


前へ
次へ
表紙へ
トップページへ